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教えて横山先生!格闘ゲームの歴史と現在

格闘ゲームはプレイヤー同士、あるいはプレイヤーとコンピューターが格闘技によって勝負するタイプのゲームです。
画面にはプレイヤーが操作するキャラクターが向かい合う状態で配置され、試合の合図と共に勝負が始まります。
ゲームタイトルや設定にもよりますが、1試合あたりの制限時間が設けられ、時間内に勝負がつかなかった場合は残りの体力で勝敗が判定されるケースが多いです。
プレイヤーにはそれぞれ体力やスタミナなどのパラメータが設定されており、ダメージを受けると体力が減っていきます。
体力の表現方法も様々ですが、多くのタイトルではゲージによる視覚的な表現が用いられています。

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スタミナというパラメータも従来のタイトルにはなかった

初期の格闘ゲームは制限時間と体力ゲージというシンプルな画面構成でしたが、進化するに連れて機能が増えていき、やがて画面内の情報量も増加していきました。
スタミナというパラメータも従来のタイトルにはなかったもので、進化の過程において追加された機能の1つです。
当然ですが、初期はハードウェアの性能が現在とは比べるまでもなかったことから、3Dではなく2D格闘が主流となりました。
ただ、すぐにメジャーなカテゴリーになったわけではなく、試行錯誤の末にようやく一般にも広く認知されることとなります。
格闘ゲームが誕生する以前にもアクションゲームはあり、横スクロールでパンチやキック、ジャンプを繰り出しながらクリアを目指すタイプのゲームは珍しくなかったです。
つまり、ルーツは横スクロールのアクションゲームにあるのは明白で、そこから発展して対戦というスタイルが確立されたわけです。
初期のタイトルはいずれも荒削りで、画面に対しキャラクターが大きかったり、逆に小さくてバランスに違和感を覚えることも少なくなかったといえます。
それから現在ほど滑らかな動きではなく、アニメーションのような表現が形になったのはだいぶ後のことです。

個性的なキャラクターを操作して駆け引きが楽しめたストリートファイター2

1980年代に基本的な形が確立され、現在のスタイルに近いものとなったのは1990年代のことです。
代表的なタイトルの1つがストリートファイター2で、個性的なキャラクターを操作して駆け引きが楽しめることから一気に人気が爆発しました。
この人気はブームを巻き起こし、ゲームセンターを盛り上げるのに一役買ったと言っても過言ではないです。
一時期はゲームセンターの花形と呼べるほどの人気で、連日プレイをしたりプレイを観戦する人達で賑わいました。
ストリートファイター2の大成功を目にした他社も参入したり、対抗するべく新たなタイトルも続々と開発されることになります。
ストリートファイター2を成功したカプコン自身も他のタイトルを開発して、いくつも成功させています。
そんな2D格闘ゲーム全盛の時代でしたが、その数年後には3Dタイプのゲームが登場して再び盛り上がりました。

3Dタイプの代表作であるバーチャファイター

代表作のバーチャファイターは、現在の水準からすれば角張ったキャラクターが登場するゲームでしたが、立体的で奥行きのある表現は多くのゲーマーを驚かせています。
また、ただ単に2Dを3Dにしただけではなく、リングアウトの概念や段差などが取り入れられたタイトルも少なくないです。
3Dの2Dにない強みの1つはカメラワークで、平面的な表現に留まる2Dに対し、3Dはキャラクターを回り込むような表現でゲームの迫力を高めました。
しかし2D格闘ゲームも負けておらず、ドットの描写が更に繊細になったり、アニメーション的な演出を取り入れて進化しています。
対戦というカテゴリーの性質上、キャラクターに個性がつけられるのは必然で、その結果プレイスタイルの違いやストーリーに繋がりました。
プレイスタイルというのは、自分から相手に積極的に向かっていったり、逆に相手が来るのを待ち隙を狙ってダメージを与えるなどのことです。
一方のストーリーはキャラクターごとの設定の1つで、どういう理由で格闘に参戦することになったかといったバックグラウンドが描かれます。
操作は2Dと3Dで大きく違いますが、基本的には左右移動とジャンプ、そしてパンチやキックで構成されてます。
パンチやキックには強弱の概念があって、強弱によってヒットした場合のダメージであったり、隙ができる時間が変化します。
格闘ゲームではコマンドと呼ばれる技を出す為の操作が用意されており、このコマンドによって通常の攻撃よりも強い技を繰り出すことができます。

まとめ

ただし、強力な技ほど正確な入力が難しく、入力する間に隙が生まれますから、これもまた駆け引きの1要素となっています。
現在のタイトルはアニメと見分けがつかないくらいに演出が進化していて、技やプレイスタイルも複雑化しました。
その結果、難しさを嫌うプレイヤーが離れてしまった経緯もあることから、アーケードでプレイするスタイルは廃れています。
代わりにインターネットの普及により、オンラインで対戦相手を見つけたり、遠隔で対戦プレイが楽しめる環境が実現しているのが最新の状況です。

参考サイト
横山英俊

最終更新日 2025年5月20日 by shijos

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