薬事法とはどんな法か
- by shijos
薬事法とは
薬事法というのは、保健衛生の向上を図ることを目的として制定された法律です。
医薬品、医薬部外品、化粧品や医療機器の品質、その安全性や有効性の確保のために必要な規制を行うとともに、指定薬物の規制に関する措置を講じ、医療上とりわけその必要性が高い医薬品、医療機器の研究開発を促進するために必要な措置を講ずることによって、保健衛生を向上させることを図ります。
つまりは、医薬品などの品質とその安全性や有効性を確保することを目的とし、製造から表示、販売、流通、広告などに至るまで、それらについて細かに定めているものであり、医薬品などを製造、販売、広告したりするときには、必ず関わってくるものであるといえるのです。
<昭和35年に作られた法律>
薬事法は、昭和35年に作られた法律であり、その後改正を経て現在の形式となりました。
近年の改正のときにはその名称も改められ、現在の正式名称は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律となっています。
このように、その内容をより分かりやすく表した新たな法律名となって、この法律はますます進化しているのです。
平成26年11月に行われた大きな改正は、従来の薬事法との関わりが強かった企業や業者のみならず、一般国民にも影響を及ぼすほどの大きな変化でした。
特に、医療機器や再生医療といった、これからの社会において必須とされている医療面技術に重点が置かれた改正であったといえます。
従来、医薬品を中心に扱ってきていましたが、医療機器の章が新たに追加され、近い将来へと向けた再生医療技術の発展及び促進を目的とする制度の構築が行われるようになったのです。
一見、医療現場と関わりのない一般国民にはあまり影響がなさそうな話にも見えますが、この改正内容を知っておけば、もしも今後自分が治療を受けることになったとき、その治療のときに使用される医療機器や医薬品の安全性の変化を知ることができるので、医療に従事している人間でなくとも法律を知ることによってもたらされる有意義な点は多いのです。
<美容業界や食品業界の方も知っておく必要がある>
現在、目覚ましい医療技術の進歩によって、多種多様の医療用機器が発明され、運用されるようになってきています。
この医療機器などの発展スピードは速く、行政としてはこの医療機器の発展及び実用化のスピードを維持、促進しつつ、それに伴う安全性についての対策を徹底するために新たな規制の準備が必要となっているのです。
薬事法は、その時代の流れに合わせ、内容を変え、名称を変え、時代に即した進化を繰り返しています。
内容をよく知っておくことで、将来自分や家族が治療を受ける際の役に立つこともあるでしょう。
また、薬事法は、医療関係者だけではなく、美容業界や食品業界に携わっている人々などもしっかりと把握していなければ違反してしまう可能性のある法律でもあります。
薬事法に関して少しでも興味や関心を持ったのなら、一度きちんと学んでおくとよいでしょう。
最終更新日 2025年5月20日 by shijos
目次1 薬事法とは1.1 <昭和35年に作られた法律>1.2 <美容業界や食品業界の方も知っておく必要がある>…