
進化し続けるSNSと関井氏の思惑
- by shijos
SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、インターネット上で社会的ネットワークを構築するサービスを指します。
広義にはコメントやトラックバックなどのコミュニケーション機能を有しているブログや掲示板などがあり、狭義には人と人との繋がりをサポートするサービスです。
昨今のSNSは個人間のコミュニケーションを図るのを目的としたものですが、企業や政府などからインフォメーションを行う目的でも利用されています。
目次
関井圭一氏がSNSを語る
コンピューターやインターネットが企業や学術研究者だけのものではなく、広く一般に普及し始めた黎明期にはインターネット上にテキストデータの保存や配布ができるUsenet、書き込んだ記事を閲覧したりレスポンスを付けられるBBSなどが誕生し、後のSNSの基礎となりました。
1994年頃からはHTMLなどの規格が制定され、ホームページ容量のレンタルに簡易的な掲示板やチャットなどの機能を簡単に設置できるサービスが登場し、個人が運営するホームページを通じてコミュニケーションが行えるようになりました。
1990年代後半に入ると、いわゆるプロフィールサイトが登場し、年齢や職業、趣味など自身のプロフィールを公開することにより共通の趣味や価値観を持つユーザーと出会い、より密なコミュニケーションを図れるようになります。
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2000年に入って増え続けるソーシャルネットワーク
このシステムは瞬く間に普及し、さまざまな既存のサービスとプロフィールサイトの機能を組み合わせたサービスが次々と登場しました。
2003年には音楽やエンターテイメントに特化したMySpace、ビジネス用途に特化したLinkdInが登場し、カテゴリーによって細分化される時代となり、2004年にはプロフィールから友だちを探し出すことができるFacebookが登場し世界最大級のサービスに成長し、歴史の大きな転換点となりました。
この頃から芸能人とのコラボレーションや、著名人が会員になることにより一般人の会員の入会を促すと言うプロモーションを行う事例が増加し、MySpaceでは有名アーティストが参加し最盛期には米国内で6000万人、世界中で1億2000万人と急速に会員数を伸ばして行きました。
2007年には仮想空間をユーザーの分身である3Dのアバターが自由に動き回るSecond Lifeが登場し、これまでの文字情報のみのやりとりに留まらない豊かな表現を可能にしたと関井圭一氏は言っています。
その頃にはソーシャルゲームがブームとなり、プロフィールに加えてプレイ内容が公表され競い合うというシステムが採用され、この時期から同じ趣味や会員のみが利用できるクローズドなネットワークから、多くの人が閲覧できるオープンなネットワークへの移行が進みます。
許可をしたユーザーのみがクローズドなメッセージのやりとりができるmixiの誕生
2009年頃には誰もが無料でブログを開設できるサービスがブームとなり、個人が自由に発信できる現在のSNSの原型を形作って行きました。
以上のことから、プロフィールサイトの台頭がその後のブームの起爆剤となる可能性を秘めていたことが分かりますが、日本国内に目を移してみると日記サイトが早くから普及し、自身の思いや出来事などを一方的に発信できるサービスが比較的長期にわたって続きましたが、2002年に登場したmyprofileがプロフィールサイトの始まりと言われており、2004年には許可をしたユーザーのみがクローズドなメッセージのやりとりができるmixiがスタートしました。
mixiにはユーザーが設定をすれば、そのクローズドなメッセージを公開できる機能もあり、これがオープンなコミュニケーションの幕開けと言えます。
日本国内でのSNS利用者数は増加の一途を辿り、2009年の総務省による調べでは7000万人を超え今後もさらにその数字を伸ばし続けることが見込まれています。
その一方で動画メディアの台頭があり、2005年に登場したYoutubeではユーザーが動画を使ってさまざまな表現が行えるようになっただけではなく、閲覧者が感想などをコメントすることができます。
iPhoneの登場からスマートフォン全盛の時代に
さらに2007年に製品化したものとしては世界初のスマートフォンの初代iPhoneの登場からスマートフォン全盛の時代となり、これまで自宅の据え置き型のパソコンからしかアクセスできなかったものが、手元の端末でいつでもどこでもアクセスできるようになり利用者の増加に拍車をかけました。
パソコンからスマートフォンへの移行は急激に進み、それに伴い多くのサービスもスマートフォン向けアプリへと移行していきました。
かつては限られた人々だけが利用していたサービスでしたが、現在ではスマートフォンを手にした人であれば誰でも利用できることから個人による発信やユーザー間のコミュニケーションが無数に展開されています。
まとめ
これから先もブラッシュアップをするのはもちろんのこと、これまでの概念とは全く異なる何かが登場する可能性もあり、人と人とを繋ぐツールであるSNSは進化をし続けていると関井圭一氏は解説しています。
最終更新日 2025年5月20日 by shijos
SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、インターネット上で社会的ネットワークを構築するサービス…