不妊治療には周囲のサポートが必須!
- by shijos
■妊娠しなかった私
20代で結婚した私たち夫婦は、他の夫婦がそうであるようにいずれ当然のように自然に子供が授かるものだと思っていました。
まだ若かったので、まだまだ新婚気分を味わいたいから子供なんていらないよねと、のん気に語っていたものです。
ところが、結婚後2年ほどしてそろそろ子供が欲しいと子作りを開始してみたものの、全く妊娠する気配すらありませんでした。
若いので避妊を止めればすぐに妊娠できると何の疑いもなく思い込んでいたのですが、現実は全く違います。
何ヶ月トライしても赤ちゃんは来てくれず、最初にあんなことを言ってしまったために赤ちゃんがなかなか私たちのところへ来てくれなくなったんだと自分を責めたこともありました。
結局1年近く自然妊娠にチャレンジしてみたものの、生理が遅れるなど少しでも妊娠しているような兆候がなかったため、一度婦人科を受診してみたらと姉妹に言われて行ってみました。
■黄体機能不全
婦人科で診察を受けて先生に言われたのが、私の黄体機能不全の疑いが強いという事でした。
言われてみれば生理の周期が1ヶ月に満たないことがほとんどだったり、不正出血することもしばしばあったなど、黄体機能不全をしめすような典型的な症状が出ていました。
若かったこともあって私はこういった知識を全く知らず、特に体調も悪くないからいいやと気にせず過ごしていたのです。
黄体機能不全は、私のように特に何の処置もせずに放置していると不妊になってしまうリスクもある怖い病気です。
知っていればもちろんすぐに婦人科を受診して治療を開始していましたし、結婚する前に相手の男性に事情を話しておくこともできたでしょう。
しかし実際は不妊の疑いが現れるまで何の治療もせず、旦那さんはおろか自分も初耳だったことで非常に動揺してしまいました。
自分の身体のせいで旦那さんをパパにしてあげられないかもしれない、自分たちは一生赤ちゃんを抱っこできないかもしれないと本当に落ち込みました。
旦那さんはそこまで子供を切実に欲しがっていたわけではなかったので、私を気遣って夫婦二人だけの生活も楽しいよ、などと慰めてくれて本当に感謝してもしきれません。
そんな旦那さんのためにも、絶対に赤ちゃんが欲しいと逆に強く思い立ち、思い切って不妊治療を始めることにしたのです。
■思い切って不妊治療を始めた
専門病院へ行って詳しく調べてもらいましたが、私の状態はあまり良くなく、投薬やタイミング方ではなかなか効果を得られないだろうという診断を受けました。
このため、最初から人工授精という高度な治療を勧められました。
そんなに悪かったんだとまたそこでショックを受けながらも、それで子供を授かれるならと深く考えずに治療をお願いしたのです。
人工授精は良い結果を得られることも多いのですが、その分費用がビックリするほどかかります。
しかも私の身体の状態に合わせながら治療を進めるため、いつ病院に行かなければならないかの予定も立たず、急遽仕事を休んだりして同僚にも迷惑をかけてしまいました。
遅刻や早退も多くなってしまったので、これではいけないと思い上司や仲の良い同僚たちに不妊治療を行っていて迷惑をかける旨を伝えました。
私の職場は女性が8割を占めるような会社だったので出産経験のある女性も多く、皆気を使って私を励ましたり仕事を肩代わりしてくれました。
実は自分も不妊治療を成功させて子供を授かったと打ち明けてくれる同僚もいて、話を聞くだけでも本当に嬉しく心の支えになってくれました。
私はこのように環境に恵まれていたので治療を継続することが出来ましたが、もし周囲の理解や協力が得られない会社だったら、赤ちゃんか仕事どちらかを諦めなければならなかったでしょう。
このような環境だったのでストレスや不安があまりなかったためか、運よく2回目の人工授精で妊娠を成立させることができたのです。
■周りのサポートが必ず必要です
私のような状態でこれほど早く成功できるのは奇跡に近いと担当の先生からも言われましたが、本当に周囲の励ましやサポートに支えられたおかげだと思っています。
採卵や自己注射などは本当につらく、身体にも心にも大きな負担となりましたが、妊娠できたと分かった時にその辛さも全て吹き飛びました。
不妊治療は女性側の負担がかなり大きく、精神的にもストレスを感じてしまうことが本当に多いと思います。
そんな時に悩みを打ち明けたり力を貸してくれる周囲の人がいるかどうかが、この辛い時期を乗り越えるためには欠かせないと感じました。
もちろん旦那さんが一番の支えになってくれるのが理想ですが、やはり男性なので女性の辛さや気持ちはなかなか分かりづらいということもあるでしょう。
不妊治療で苦しい思いをしているのに周囲に相談できる人がいないという人は、インターネットの掲示板でも何でも良いので自分の気持を伝えてみてください。
妊娠にはストレスや不安が大きな障害となるので、少しでもそれを解消できるように努めましょう。
※「不妊治療 東京 ランキング」より一部引用
最終更新日 2025年5月20日 by shijos
目次1 ■妊娠しなかった私2 ■黄体機能不全3 ■思い切って不妊治療を始めた4 ■周りのサポートが必ず必要です…